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留学のすすめ

阿部 正徳(あべ まさのり)

現在の職や活動:

Postdoctoral Fellow, Department of Biomedical Science, Seders-Sinai Medical Center

出身大学:

日本医科大学卒(2002年)

留学先から:

昨年2016年の夏より、アメリカ西海岸のロスアンゼルス・Cedars-Sinai Medical Centerに研究留学に来ております。大学での研修で小児科専門医、小児循環器専門医、循環器専門医を取得しましたが、臨床で患者さんの診療を行って行く度に、基礎医学への興味が自ずと湧いてきました。と同時に基礎研究での留学も考えるようになりました。

留学先の選定としては、2015年にHawaiiで開催されたInternational Kawasaki Disease Symposiumに参加した際に現在、私が在籍しているLabのBossであるMoshe Arditiに循環器班の先輩方を通じて、会うことができ受け入れていただけることとなりました。基礎研究でのキャリアがない人間の受け入れをOKしてくれたのも、先輩方の仕事や業績、学会での認知度などがあればこその話だったと思っています。2016年に臨床での仕事をまとめた論文で学位が取得でき、留学の許可が下りて、同年の8月からロスアンゼルスに来ております。

留学をする際にその留学先をどこにするかは大変大事な選択だと思います。アメリカは研究室の運営資金はほぼgrant(国などからの補助金) で賄われており、grantの取得状況によっては研究室がなくなったり、新たに研究室を探し、移らなければならなかったりします。実際、こちらに来てからもそうした事例を目の当たりにすることがありました。日本人の研究者が泣く泣くロスを去っていく様は、アメリカでの基礎研究の厳しさを痛感させられました。従って、様々な研究プロジェクトを指揮し、grantを得られるような研究テーマで成果を上げ続けている研究室に留学できるかということが留学先の選定としては最も大事なことと言ってもいいかと思われます。しかし、研究室を運営しているBossにどれだけの力があるかどうかなど判断することなど、若手の我々には正直無理な話です。学会の一線で活躍している先生でなければ良い判断は出来ないと思います。そうした先輩が日本医大小児科医局にはたくさんいます。代々、各専門の班が留学経験者を出していること、国際学会へのcommitも十分あり、留学先の良し悪しを判断してくれます。これも日本医大小児科での研修のメリットの一つではないかと思われます。今回の留学に関して、私の所属する循環器班の先輩だけでなく、多数の先生からたくさんのアドバイスを頂き、海外生活に必要な手続きの詳細など教えてもらい、スムーズに渡米することができました。小児科医としてのキャリアの中に留学を考えている先生には日本医大の小児科は良い選択であると自信を持って言えますし、私自身もそうした先生へのアドバイスをできる力をつけて留学から戻りたいと考えています。将来を真面目に考える研修医の皆さんにとって日本医大小児科は良いmentor が揃っている医局です。

ロスアンゼルス;雪が降って寒いところが苦手な先生には、カリフォルニアの温暖な気候はオススメです。雪掃きとは全くありません。見どころも満載です。

ミッキーランド、ユニバーサルスタジオ、サンタモニカ、SanDiego (ミラマー空軍基地、動物園、SeaWorld)、Las Vegas(デスバレー、グランドキャニオン、セドナ)、Palmsprings(ショッピングアウトレット、テニスのツアー観戦、温泉)Sanfrancisco、(カリフォルニアワインのメッカ Napa Valley、ヨセミテ、セコイア国立公園)などなどです。

   

牛腸 義宏

牛腸 義宏(ごちょう よしひろ)

現在の職や活動:

Postdoctral Research Associate, Department of Pharmaceutical science, St. Jude Children’s Research Hospital

出身高校・出身大学:

浅野高校、日本医科大学卒

留学のススメ:

米国メンフィスにあるセントジュード小児研究病院は小児血液腫瘍・がんの研究および臨床を世界的にリードしている施設です。コメディアン・映画俳優であったダニートーマスの寄付によって1962年に設立されて以降、現在に至るまで寄付によって支えられている病院であり、患者さんは治療費を全く払う必要がありません。施設内では意図的に、患者さん、医師、コメディカルスタッフ、研究者が行き交うように設計されています。その中でお互いをリスペクトしている雰囲気に感銘を受けます。私が所属している研究室は主に小児がんにおけるPharmacogenomicsを研究テーマにしており、私自身も白血病におけるPrecision Medicineの開発のための研究に従事し、充実した日々を送っています。

米国南部テネシー州にあるメンフィスはミシシッピィ川に面して栄えた町です。私が住むアパートメントの目の前にはミシシッピィ川が流れており、綺麗な夕日を見に来る人や川沿いを散歩やランニングする人で賑わいます。また週末にはあちこちで音楽・食べ物・スポーツなど様々なイベントが開催されます。私自身も子供を連れて川沿いで遊んだり、仕事前にランニングをしたり、各種イベントに参加したり、NBAを観戦したり、アメリカ生活を満喫しています。アメリカ南部料理(メンフィスはBBQが有名)もなかなか美味しいです。これらもまた留学の楽しみではないかなと感じています。

私が留学を意識したのは入局当初からでした。最初は留学から帰ってきた先輩や留学中の先輩への憧れという漠然としたものでしたが、その後、臨床医として経験を積んでいく中で、より病気を理解することの必要性を感じ基礎研究に目を向けるようになりました。今後この経験がどのように自分のキャリアにつながっていくのかまだわかりませんが、ひとつの選択肢として皆さんも留学を考えてみてはどうでしょうか?きっとさらに医師として人間として成長できると思います。近年、医局に所属する人も少なくなってきていますが、医局に所属しない場合、学位取得や海外留学の機会は得にくいと言えます。日本医大小児科は古くから多くの先輩方が留学を経験しており、海外留学をする土壌があり、サポートがあり、そしてとてもフレンドリーな医局です。現在の多様化グローバル化した社会において医師も例外ではありません。皆さんも是非海外留学を経験して自分を刺激してみることをお勧めします。

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