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内分泌・代謝班

小児糖尿病、肥満を中心とした代謝疾患・低身長症・甲状腺疾患などの内分泌疾患全般に対して診断・治療を行っている。成長ホルモン治療の適応があるかどうかを判定する検査入院は4泊5日で実施している。また、日本最古の小児糖尿病サマーキャンプ「つぼみの会」)の主催も50年以上続けている。さらに、先天代謝異常症の精密検査・フォローアップを積極的に行っている。

現在の主な研究

  1. 1型糖尿病と合併症との関係,インスリン感受性,微量アルブミン尿,思春期発来の時期,食事療法に関しての研究
  2. 小児糖尿病サマーキャンプ(つぼみの会)を主催し、より良いキャンプのあり方を研究
  3. 小児肥満,2型糖尿病に関して小児の肥満の頻度の疫学調査,合併症との関係,インスリン感受性の研究
  4. 成長ホルモン分泌不全性低身長症における成長ホルモン投与によるアレルギー症状の改善,耐糖能,脂質の変化を研究している

代表的研究成果

各研究班の数多くの研究発表の中から、代表的なものを解説付きで掲載しています。

  1. 先天代謝異常ハンドブック「異染性白質ジストロフィー」中山書店 220‐221(2013)田嶋華子
    異染性白質ジストロフィーの診断から治療をまとめた。
  2. ナースのミカタ 「内分泌・代謝」医学書院 181-194(2013)田嶋(菅野)華子
    小児科の看護師さん向けハンドブックで、接する機会の多い内分泌・代謝疾患につき解説した。
  3. Successful gene therapy in utero for lethal murine hypophosphatasia. Sugano H, Matsumoto T, Miyake K, Watanabe A, Iijima O, Migita M, Narisawa S, Millán JL, Fukunaga Y, Shimada T Human Gene Therapy 23 399-406(2012)
    アデノ随伴ウィルスベクターを用いて、周産期型(致死型)低フォスファターゼ症のモデルマウスに胎児期遺伝子治療を試みたところ、モデルマウスの骨石灰化は改善し、けいれんの軽減を認め、生存期間の延長を確認した。
  4. シトリン欠損症―知っておきたい代謝異常症の知識― 小児科 53巻 1289-1296(2012)田嶋華子、高柳正樹
    シトリン欠損症に関する総説です。新生児~乳児期における診断、無症候期のフォローアップ、成人Ⅱ型シトルリン血症の予防や治療法について詳述した。
  5. 先天代謝異常症候群 「オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症」日本臨床社 211-215(2012)田嶋華子、高柳正樹
    オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症に関する総説。診断・治療法をはじめ、女性保因者についても述べている。
  6. 胎児期遺伝子治療-重症型低フォスファターゼ症マウス胎児への遺伝子導入-菅野華子、渡邉淳、島田隆 日本遺伝カウンセリング学会(2011年6月)若手奨励賞受賞
    低フォスファターゼ症はアルカリフォスファターゼ活性が生まれつき低く、骨石灰化がうまくいかない先天代謝異常症である。中でも周産期型(致死型)は最重症で死産や生後早期の死亡をきたすことが多い。本研究ではモデルマウスを用いて、周産期型(致死型)低フォスファターゼ症の胎児期遺伝子治療を行った。
  7. Fetal gene therapy for lethal murine hypophosphatasia 米国遺伝子治療学会(2011年5月)Hanako Sugano, Tae Matsumoto, Koichi Miyake, Atsushi Watanabe, Sonoko Narisawa, José Luis Millán, Yoshitaka Fukunaga, Takashi Shimada.
    アデノ随伴ウィルスベクターを用いて、周産期型(致死型)低フォスファターゼ症のモデルマウスに胎児期遺伝子治療を試みたところ、モデルマウスの骨石灰化は改善し、けいれんの軽減を認め、生存期間の延長を確認した。